谷崎潤一郎: 细雪(上) 十七
first published:『中央公論』1943年1月号・3月号
audio: https://www.youtube.com/watch?v=7NrVUjSmwtQ&t=5s
desc: 在大阪船场坐拥百年老店、历史底蕴深厚的莳冈家,鹤子、幸子、雪子、妙子四姐妹交织出百态人情。小说如华美画卷,循着四季流转,细致描绘出昭和十年间关西上流社会的日常光景。
三女雪子是四姐妹中容貌最为出众之人,婚事却屡屡未果,年过三十依旧独身。幸子夫妇为此忧心不已、四处奔走,性格沉默寡言的雪子却对每一门亲事都无意应允,岁月便这般缓缓流逝。
そんなことから、最初は真面目でよばれに行く気はなかったのだけれども、妙子の話でだんだん好奇心が募って1来たのと、先方から再三招待があって断りにくくなったのとで、とうとうキリレンコの家へ出かけて行ったのは、
最初,他们并不真想去卡塔莉娜家做客,但是妙子的话渐渐勾起了他们的好奇心,加上对方再三邀请难以拒绝,他们终于到基里连科家去了。
春とは云ってもお水取2の最中の冴え返った日のことであった。先方では家族が揃って来てくれるようにと云っていたが、帰りがおそくなることが分っていたので、悦子は止めさせ、雪子も悦子のお附合いに留守番をすることになって、貞之助夫婦と妙子の三人だけで出かけた。阪急の夙川の駅で下りて、山手の方へ、ガード3をくぐって真っ直ぐに五六丁も行くと、別荘街の家並が尽きて田圃路になり、向うに一とむらの松林のある丘が見えて来る。キリレンコの家は、その丘の麓に数軒のささやかな文化住宅が向い合って並んでいる中の、一番小さな、でも白壁の色の新しい、ちょっとお伽噺の挿絵じみた家であった。
这一天,虽说时令已值春季,但是还在汲水节期间,寒气袭人。对方邀请幸子全家都去,但她考虑到回家会很晚,便没让悦子去,雪子也陪她在家,只有幸子夫妇俩和妙子三人去了。在阪急线的夙川车站下车后,他们穿过铁桥底下,朝山脚方向走五六百米,走到别墅街尽头,踏上了乡间小路。看见对面小山上有片松林,山麓有几栋很小的新式住宅,两两并排相向而立,其中又以基里连科家那一栋最小。不过,白墙壁是新粉刷的,仿佛童话故事插图上的房屋。
すぐカタリナが出て来て、階下の二た間つづきの奥の間の方へ案内したが、まん中に据えてある鋳物のストーブを囲んで主客四人が座を占めると、もう身動きもならないくらいな狭さであった。四人はめいめい、長椅子の端の方や、頭の方や、一つしかない安楽椅子や、堅い木の椅子などに席を見つけて、適当に腰をかけたが、うっかり体を振り向けると、ストーブの煙突に触ったり、そこらのテーブルの上の物を肘で落したりする危険があった。階上が多分親子三人の寝室になっているのらしく、階下はこの二た間の外には裏にコック場があるだけのように想像されるので、此処から見える次の間が食堂に使われるらしいのであるが、其方の部屋も此方の部屋と同じくらいな広さしかない。貞之助達は、彼処へどう云う風にして六人が列ぶのかと心配になったが、それにしてもおかしいのは、カタリナだけしかいない様子で、兄のキリレンコも問題の「お婆ちゃん」も一向現れるけはいがなかった。西洋人の晩飯の時刻は日本人より遅いものであるのいものであるのに、時間をはっきり聞いておかなかったので、早く来過ぎたのかも知れないけれども、もう窓の外は真っ暗になって来ているのに、家の中はひっそりとして、食堂の方にも何のしつらえもしてないのであった。
卡塔莉娜一见他们便立刻迎了出来,把他们让到楼下相连的两间房靠里的那一间内。房间十分逼仄,如果主客四人围着房子中间的火炉坐下,就会挤得不能动弹了。四人各自就座,一条长椅两端各坐一位,余者坐在唯一的安乐椅和一把硬木椅上。他们坐下后,只要稍不注意身子往前挪一挪,就会碰着火炉的烟囱,动一动手肘又有打落桌上东西的危险。楼上大概是母子三人的寝室,楼下除这两个房间以外,里面应有一间厨房。外面那间像是餐室,大小亦如此间。贞之助他们颇为担心,那间房怎能坐下六个人?然而,更令人奇怪的是,似乎只有卡塔莉娜一人在家,她哥哥基里连科和那位“细老太太”连踪影也不见。西洋人晚餐时间比日本人要迟,他们事先没有问明时间,也许是来得太早了,但窗外已一片漆黑了,可家里还是鸦雀无声,餐室那边也毫无动静。
「これ、どうぞ見て下さい、わたし始めて作りました。―――」カタリナはそう云って、三角棚の下の段から、第一回の試作品である舞妓の人形を出して来た。
“请看这个,这是我最初学着做的偶人。”卡塔莉娜说着,从三角搁架下面的格子里拿出一个舞伎偶人。
「へえ、これ、ほんとうにあなたがお作りになったんですか」
“嗯?这真是您做的吗?”
「そうです。しかし悪い所沢山々々ありました。皆妙子さん直してくれました」
“是的。只是原来有很多不好的地方,都是妙子小姐给我改好了。”
「兄さん、その帯の模様見て御覧」と、妙子が云った。「それ、うちが教せたげたのんと違いまっせ。カタリナさん自分で思い付かはって、自分で画かはりましてん」
“姐夫,请看那根带子的花纹,”妙子说,“它和我教的不一样,是卡塔莉娜小姐自己设计自己画的。”
人形の締めているだらりの帯4には、大方兄のキリレンコにでも知慧を借りたのであろう。黒地にペインテックス5で桂馬と飛車の将棋の駒が描いてあるのであった。
偶人系的是垂带,她哥哥基里连科或许也出了主意,在黑底上用油性颜料画了将棋棋子桂马、飞车。
「これ、見て下さい」と、カタリナは又、上海時代の写真帳を出して来て、「これ、わたしの前の旦那さん」「これ、わたしの娘」などと云った。
“请看这个,”卡塔莉娜又拿出她在上海时的影集,“这是我以前的丈夫,这是我女儿。”
「この娘さん、カタリナさんによく似ています。別嬪6ですね」
“这小姑娘可真像卡塔莉娜小姐,是位小美女哟!”
「あなた、そう思いますか」
“您觉得像我吗?”
「ええ、ほんとうによく似ています。あなた、この娘さんに会いたいと思いませんか」
“哎,真像。您不想见见您的女儿吗?”
「この娘、今英国。会うこと出来ません。仕方ないです」
“这个姑娘,现在在英国。看不到,没有办法。”
「英国の何処にいるか、あなた分っているんですか。あなたもし英国に行ったら、この娘さんに会うこと出来ますか」
“住在英国什么地方,您知道吗?如果您去英国,能见到您女儿吗?”
「それ、分らない。けれど、わたし、会いたい。わたし、会いに行くかも知れませんね」カタリナは別に感傷的にもならずに、平気でそんな風に語った。
“这可不知道。不过,我想见她。我,说不定会去看她的。”卡塔莉娜并不怎么伤感,颇为平静地说着。
貞之助と幸子とは、さっきから内々空腹を感じ出していて、互にそっと腕時計を見ては眼を見合わしていたが、会話の跡切れた時を待って、貞之助が云った。
这时,贞之助和幸子早就饿了,偷偷地看一下手表,又互相交换一下眼色,等到谈话中断时,贞之助就问道:
「あなたの兄さん、どうしましたか。今夜お留守ですか」
“您哥哥怎么了?今天晚上不在家吗?”
「あたしの兄さん、毎晩おそく帰ります」
“我哥哥每天晚上都是很晚才回来。”
「ママさんは」
“妈妈呢?”
「ママさん神戸へ買い物に行きました」
“妈妈到神户买东西去了。”
「ああ、そう、………」
“哦,是这样……”
では「お婆ちゃん」は御馳走の材料でも仕入れに行っているのではないか、とも思えたが、やがて柱時計が七時を打っても帰って来そうな様子がないので、狐につままれた7ようであった。妙子は自分が姉達を引っ張って来た責任があるので、だんだん気が揉めて来て、何の支度もしてない食堂の方を無躾に覗き込んだりしたが、カタリナはそれを感じているのかいないのか、時々、ストーブが小さくて石炭が直ぐ立ってしまうので、後から後から石炭を投げ込んでいた。黙ると一層空腹が身にこたえるので、何か話題を見付けてしゃべっていなければならなかったが、そうそう話すこともなくなって、ふっと四人とも無言になる時があると、石炭のごうごう燃える音だけが際立って聞えた。ポインタア系の雑種の犬が一匹、鼻で扉を押し開けて這入って来て、ストーブの火照りが一番よく当る場所を選んで、人間達の脚と脚の隙間へ割り込み、前肢の上に首を伸ばしてぬくぬくと蹲踞まった。
看来这位“细老太太”是采购今天晚餐的食品去了。不久,挂钟打了七点,还不见她回来,真令人如坠五里雾中。妙子拉姐姐他们来这里,自知负有责任,也渐渐焦急起来,顾不上礼貌,时不时朝那毫无备餐迹象的餐室瞟一眼。但不知卡塔莉娜是否察觉,她时不时朝火炉里添煤块,因为火炉小,煤烧得很快。沉默时更加觉得饥饿难耐,必须寻些什么话来说说,眼见得也没什么话可说了,突然之间,四个人都相对无言。这时十分寂静,只听见燃烧的煤块噼啪作响。一只德国短毛猎犬系的杂种狗,用鼻子拱开门进来了,选了一块炉火烤得最暖的好地方,钻进人们脚与脚之间的空隙,把脑袋伸出来枕在前腿上,满不在乎地趴在那里。
「ボリス」と、カタリナが呼んだが、上眼でじろりと其方を見ただけで、犬は火の前を動きそうにもしない。
“博里斯!”卡塔莉娜叫它,那狗只是翻眼瞥了她一下,丝毫不愿离开火炉。
「ボリス」と、貞之助もしょざいなさそうに云って、屈んで背筋を撫でてやったりしていたが、そのうちに又三十分立ってしまったので、
“博里斯!”贞之助无聊已极,也照样喊着并弯腰抚摸狗的脊背,就这样又过了三十分钟。
「カタリナさん、………」と、突然云い出した。「………わたし達、何かミステークしているのと違いますか」
“卡塔莉娜小姐……”突然,贞之助脱口而出,“……是不是我们弄错了?”
「何ですか」
“什么呀?”
「なあ、こいさん、僕達何ぞ聞き違えてるのんと違うやろか。もしそうやったらえらい御迷惑かけることになるで。………兎に角今夜は失礼した方がええのんやないやろか」
“啊,小妹,是不是我们听错了呢?要是这样,可给她添麻烦了……不管怎样,今天晚上还是我们告辞为好。”
「そんなことない筈やねんけど、………」と、妙子が云って、「あのなあ、カタリナさん、………」
“不会听错的……”妙子说,“哎,卡塔莉娜小姐……”
「何ですか」
“什么呀?”
「あのなあ、………ちょっと、中姉ちゃん云うてほしい。………うち、どない云うてええか分らへん」
“啊……我说,还是让二姐说吧……我,真不知该怎样说才好。”
「幸子、こんな時に仏蘭西語役に立てんかいな」
“幸子,这种时候法语不是派上用场了吗?”
「カタリナさん仏蘭西語知ってはるのん、こいさん」
“卡塔莉娜小姐会法语吗,小妹?”
「知りやはれへん。英語やったらよう話しやはるが、………」
“不会。英语倒是说得很好……”
「カタリナさん、アイ、………アイム、アフレイド、………」と、貞之助がたどたどしい英語で始めた。「………ユー、ウェア、ナット、エキスペクティング、アス、ツーナイト、………」
“卡塔莉娜小姐,我……我有点担心……”贞之助用英语结结巴巴地说,“……您……没料到……我们……今天晚上……会来……”
「なぜですか」と、カタリナは眼を円くしながら、流暢な英語で、しかし詰るような口調で、「今夜わたし達あなた方を招待しました。わたしあなた方を待っていたのです」
“为什么呀?”卡塔莉娜眼睛瞪得圆圆的,用流畅的英语说,“今天晚上我们家招待诸位,我一直等候你们光临呢!”
八時が打つとカタリナは立って台所の方へ行って、何かごとごとやっていたが、手早くいろいろなものを食堂に運んで、三人を其方の部屋へ呼んだ。貞之助達は、テーブルの上に数々の前菜、―――いつの間に用意してあったのか、鮭の燻製、アンチョビーの塩漬、鰮の油漬、ハム、チーズ、クラッカー、肉パイ、幾種類ものパン、等々がまるで魔術のように一時に出現して置き切れぬ程に並べられた光景を見ると、先ずほっとした形であった。カタリナは一人でよく働いて、紅茶を幾度も入れかえて出した。空腹を訴えていた三人は、目立たぬように、しかし相当に急いで食べたが、分量があまり豊富なのと、次々とすすめられるので、すぐ満腹を覚え始めて、時々そっと、テーブルの下へ来ているボリスに食べかけを投げてやったりした。
挂钟敲八点,卡塔莉娜起身朝厨房走去,只听得一片叮咣乱响,她手脚麻利地把各种东西搬进餐室,然后把他们三人请了进去。贞之助他们看见了摆在桌上的各色冷盘,有熏大马哈鱼、咸鳀鱼、油焖沙丁鱼、火腿,还有干酪、咸饼干、肉馅饼以及好几种面包,全像变魔术一样突然出现在眼前,桌子上几乎摆不下了。见此光景,他们总算放下心来。卡塔莉娜一人忙个不停,光红茶就给他们沏了好几次。早已腹内空空的三位客人,不引人注意地迅速地吃着,菜肴太丰富了,又加上卡塔莉娜不断布菜,他们很快就吃饱了,时不时把吃剩的食物偷偷丢给桌子下的博里斯。
と、表の方でガタンと云う音がして、ボリスが玄関へ飛んで行った。
这时,外面咯噔一声响,博里斯向大门飞跑而去。
「お婆ちゃん帰って来やはったらしいわ。………」と、妙子が小声で二人に云った。
“像是老太太回来了……”妙子小声对二人说。
真っ先に「お婆ちゃん」が、こまごました買い物の包みを五つ六つ提げて、すっと玄関を通り抜けて台所へ消えて行った後から、兄のキリレンコが五十がらまりの紳士を連れて食堂へ這入って来た。
走在前面的老太太拎着五六包买回的零碎物品,飞快地走进大门,消失在厨房里,随后,基里连科带着一位五十来岁的绅士走进了餐室。
「今晩は。もう御馳走になっています」
“晚上好!我们已经在叨扰了。”贞之助说。
「何卒々々、………」と、お辞儀をすると同時に揉み手をしながら、西洋人の男にしては小柄できゃしゃな体格をしたキリレンコは、羽左衛門8型の細面の両頬を、春寒の夜風に吹かれて来たらしく真っ紅にして、何か露西亜語で妹と二言三言云い合っていたが、日本人には「ママチカ、ママチカ」と云う語だけが聞き取れて、多分露西亜語の「母」の愛称なのであろうと推量された。
“请便!请便!……”他一边点头一边搓着双手。就西洋人而言,基里连科是个矮个儿,体格纤弱,长着羽左卫门 型的长脸,两颊让春夜的寒风吹得通红,他和妹妹用俄语交谈着什么,日本人只能听出“妈妈奇卡”这个词儿,估摸应是俄语“母亲”之爱称。
「わたし、今ママと神戸で会って一緒に帰って来たんです。それからこの人、―――」と、キリレンコは件9の紳士の肩を叩いて、「妙子さんこの人御存じですね。―――私の友達のウロンスキーさん」
“我和妈妈在神户碰头一起回来的,还有这位——”基里连科拍着那位绅士的肩膀说,“妙子女士认识吧,我的朋友渥伦斯基先生。”
「はあ、私知ってます。―――これ、私の兄さんと姉さん、―――」
“啊,我认识……这是我姐夫和姐姐。”
「ウロンスキーさんと仰っしゃるんですか、『アンナ・カレニナ』の中に出て来ますね」と、貞之助が云った。
“是姓渥伦斯基吗?《安娜·卡列尼娜》里面有这么一位人物。”贞之助说。
「おお、そう。あなたよく知っています。あなた、トルストイ読みますか」
“啊,是的。您读的书可真不少。您读过托尔斯泰吗?”
「トルストイ、ドストイェフスキー、日本の人は皆読みます」と、キリレンコがウロンスキーに云った。
“托尔斯泰、陀思妥耶夫斯基的小说,日本人都很喜欢。”基里连科对渥伦斯基说。
「こいさん、どうしてウロンスキーさん知ってるのん」と、幸子が聞いた。
“小妹,你怎么认识渥伦斯基先生的呢?”
「この人、この近所の夙川ハウス云うアパートに住んではるねんけど、えらい子供好きで、何処の子供でも可愛がりはるのんで、『子供の好きな露西亜人』云うたら、この辺で有名やねんわ。誰も『ウロンスキーさん』云わんと、『コドモスキーさん』云うてるわ」
“这位先生住在附近一个叫夙川住宅的公寓里,特别喜爱孩子,无论谁家的小孩,他都喜欢,说起‘喜欢小孩的俄国人’,在这一带还很有名呢。谁也不叫他‘渥伦斯基先生’,而叫他‘科朵姆斯基先生’。”
「奥さんは」
“他的夫人呢?”
「持ってはれへん。何や、気の毒な話あるらしいねんけど、………」
“没有夫人。好像有一段伤心的经历……”
ウロンスキーは成る程子供好きらしい、柔和な、何となく気の弱そうなところのある淋しい眼元に微笑を含んで、眼尻に小皺を寄せながら、自分が噂されているのを黙って聞いていた。キリレンコよりは大柄であるが、引き締った肉づき、日焼けしたような茶褐色の皮膚の色、胡麻塩10の濃い毛髪、黒い瞳の色など、日本人に近い感じで、何処やらに船員上りと云った風な様子があった。
渥伦斯基先生的确像爱孩子的人,性格温和,似乎有点怯懦,凄凉的眼神隐含着微笑,眼角有几丝皱纹,默默地听着对自己的议论。他比基里连科个头要大,肌肉紧绷,皮肤像是让太阳晒成的茶褐色,头发浓密斑白,瞳仁漆黑,看上去近乎日本人,有几分像是当过海员似的。
「今夜は悦子さん入らっしゃらないんですか」
“今天晚上悦子小姐没来吗?”
「はあ、あの児、学校の宿題があるものですから、………」
“是的,她有很多作业要做……”
「それは残念ですね。わたし、ウロンスキーさんに、今夜は非常に可愛らしいお嬢さんを見せて上げると云って、連れて来たところだったんです」
“太遗憾了!我告诉渥伦斯基先生,今天晚上要让他看一位非常可爱的小姑娘,才把他带来的。”
「まあ、えらい悪いことで、………」その時「お婆ちゃん」が挨拶に這入って来た。「わたし、今夜大変ウレシごぜえます。………妙子さんのもう一人の姉さん、小さいお嬢さん、なぜ来ること出来ません?………」
“哟,真是对不起……”这时,那位“细老太太”进来打招呼了,“我,今天晚上我细(是)非常高兴……妙子小姐的另一个姐姐,一个小的小姐,为什么没有来呢?”
貞之助と幸子とは、その「ごぜえます」を聞いて妙子を見ると可笑しくなるので、なるべく妙子と眼を見合わさないようにしたが、妙子があらぬ方を向いて一生懸命に取り澄ましている顔つきが、又可笑しくてならなかった。が、「お婆ちゃん」とは云うけれども、西洋の老婦人に多い肥満型ではなく、後姿などはすっきりしていて、踵の高い靴を穿いた、恰好のよい細い脚で、床をコツンコツン云わせながら鹿のように軽快に、―――粗暴と云ってもよいくらいに、―――勢よく歩くところは、妙子が話したスケート場に於ける颯爽ぶりを想像せしめるものがあった。笑うと歯の抜けているのが分り、頸から肩へかけての肉にたるみがあって、顔にも縮緬皺が一面にあるにはあるけれども、肌が抜ける程真っ白なので、遠目ではそう云う皺やたるみがよく分らず、どうかした拍子に二十歳ぐらいは若く見えることがありそうであった。
贞之助和幸子听见这个“细”字,觉得一看妙子就会憋不住笑,于是尽量不和妙子目光相对,但是看到妙子目不斜视装得一本正经的样子,又忍俊不禁了。虽说是老太太,但她并不像常见的那种肥胖的西洋老妪,背脊挺拔,脚踏高跟靴,两腿苗条优美,走路时踩得地板咚咚直响,像鹿一样轻快地——说粗暴也不过分——走来走去,看她这模样不由使人想起妙子说过的她在溜冰场上的飒爽英姿。她张口笑时,才知她掉了牙齿,从颈到肩的肌肉已经松弛,脸上也布满了小皱纹,但是皮肤白皙似雪,远处看来,这些皱纹和松弛的肌肉并不怎样明显,看上去要年轻二十来岁。
「お婆ちゃん」はテーブルの上を一度片づけて、新たに自分が仕入れて来た生牡蠣や、イクラや、胡瓜の酢漬や、豚肉鶏肉肝臓等々の腸詰や、又しても幾種類ものパン等を並べた。漸く酒が出て、ウォツカと、ビールと、ビールのコップに盛られた熱燗の日本酒とが交ぜこぜに勧められたが、露西亜人達のうちでも「お婆ちゃん」とカタリナとは日本酒を好んで飲んだ。矢張心配した通りテーブルの周囲には掛けきれないで、カタリナは火を焚いてない煖炉棚のところに立って凭りかかりながら、「お婆ちゃん」は用事をする相間々々に人々の背後から手を伸ばしながら、飲み食いした。フォークやナイフが不揃いであったり足りなかったりして、時々カタリナは手づかみで物を食べていたが、そんなところを偶客に見付けられると真っ赧な顔をするので、貞之助達はそれに気が付かない風をするのに骨が折れた。
老太太把桌子拾掇一番后,又把自己买来的生牡蛎、鳟鱼子、酸黄瓜、猪肉鸡肉肝脏等灌肠,还有几种面包,重新摆到桌上,最后又端出酒来。有伏特加、啤酒和装在啤酒杯里烫热了的日本酒,他们先后劝客人喝各种酒,俄国人中只有老太太和卡塔莉娜爱喝日本酒。果然不出所料,桌子周围坐不下,卡塔莉娜靠着没生火的壁炉站着,老太太一边忙活,瞅空儿从人们背后伸出手来,又吃又喝的。因为刀叉不配套又数量不足,有时卡塔莉娜干脆用手抓食物,偶尔被客人看到了,卡塔莉娜便羞得满脸通红。贞之助他们竭力装作视而不见。
「あんた、その牡蠣食べんときなさい。………」と、幸子はこっそり貞之助に耳打ちをした。生牡蠣とは云っても特別に吟味した深海牡蠣ではなくて、そこらの市場で買って来たものに違いない色をしているのに、それを勇敢に食べている露西亜人達は、そう云う点では日本人よりずっと野蛮であるとしか思えなかった。
“你别吃那牡蛎。”幸子凑到贞之助面前耳语道。虽说是生牡蛎却不是经过精选的深海牡蛎,从颜色看一定是从附近市场买来的货色,而这些俄国人却颇为勇敢地大嚼特嚼,由这一点不得不认为他们比日本人野蛮得多。
「ああ、もうほんとうにお腹が一杯です」と云いながら、日本人側は盛に主人側の眼を掠めては、持て余した物をテーブルの下でボリスに与えていたが、貞之助はいろいろな酒をちゃんぽん11に飲まされたのが利いて来たらしく、「あの写真、何ですか」などと、ツァーの肖像に並べて掲げてある壮麗な建築物の額を指しながら、ひどく高調子になっていた。
“啊,已经吃得很饱了。”几位日本人趁着主人没注意,不断把吃不完的食物丢给桌下的博里斯。贞之助掺杂着喝了几种酒,似乎有些醉意了,他指着与沙皇尼古拉二世肖像并排挂着的一座壮丽的建筑物的照片高声问道:“那张照片上的是什么?”
「あれ、ツァルスコエセロ12の宮殿です。ペテログラード(この人達は決して「レニングラード」と云わない)の近所にあったツァーの宮殿ですね」と、キリレンコが云った。
“那是皇村的宫殿,是沙皇在彼得堡(这些人不说列宁格勒)附近的一座宫殿。”基里连科回答。
「ああ、あれが有名なツァルスコエセロ、………」
“啊,那就是有名的皇村……”
「わたし達の家、ツァルスコエセロの宮殿大変近いごぜえました。ツァー、馬車お乗りになりますね、ツァルスコエセロの宮殿出ていらっしゃいますね、それわたし、毎日々々見ましたごぜえます。ツァー、お話しになるの声、わたし聞くこと出来た思いましたごぜえます」
“我们家,细(是)住在离皇村宫殿很近的地方,沙皇坐马车,从宫殿里出来,我们细(是)每天都可以看见的,连沙皇说话我们都细(是)能听见的。”
「ママチカ、………」と、キリレンコは母を呼んで、露西亜語で説明を求めてから云った。「馬車の中のツァーの話声がほんとうに聞えた訳ではないんですけれども、聞えるくらいに感じた、それほど近い所をその馬車がお通りになったと云うんですね。何しろわたし達の家はあの宮殿の直ぐ傍にあったんですよ。わたしは子供の時のことで、ぼんやりとしか覚えていないんですが」
“妈妈奇卡……”基里连科叫母亲用俄语说,随后他用日语解释说:“她并不是真正听见沙皇坐在马车里讲话,因为马车从那么近的地方经过,仿佛听到了沙皇的声音。总之,咱们家紧挨着那座宫殿,那时候我还小,只有一些模糊的记忆了。”
「カタリナさんは」
“卡塔莉娜小姐呢?”
「わたし、まだ小学校へ行く前、何も覚えありませんね」
“我还没上小学,什么也不记得。”
「彼方の部屋に、日本の両陛下のお写真が飾ってありましたが、あれはどう云うお心持ですか」
“那间房里还挂着日本天皇和皇后陛下的御照,那是出于一种什么心情呢?”
「おお、それ、当り前のことごぜえます。わたし達、白系露西亜人の生活します、天皇陛下のお蔭。―――」と、「お婆ちゃん」が俄に表情を厳粛にして云った。
“哦,那细(是)理所当然的。我们白俄生活,托天皇陛下的福。”老太太的表情突然变得严肃了。
「白系露西亜人は誰でもそう思っているんですよ、共産主義に対して最後まで闘うものは日本であると。―――」キリレンコはそう云ってから言葉を継いで、「あなた方、支那はどうなると思いますか。あの国は今に共産主義になってしまうんではないでしょうか」
“白俄都认为和共产主义斗争到底的是日本。”基里连科说过这话,继续问道:“您认为中国会变成什么样子呢?那个国家很快就要成为共产主义吧?”
「さあ、私達には政治のことはよく分りませんけれども、何にしても日本と支那とが仲が悪いのは困ったことですよ」
“这个,我们对政治上的事情不太了解。但是,不管怎么说,日本和中国关系不好,我们难过。”
「あなた方、蒋介石をどう思いますか」と、さっきから、空のコップを掌で弄びながら聞いていたウロンスキーが云った。「去年の十二月、西安であったこと、どう思いますか。張学良、蒋介石を捕虜にしましたね。けれども、命助けました。それ、どう云う訳?………」
“你们认为蒋介石怎么样?”刚才一直拿着空酒杯在手掌间抚弄、静听别人说话的渥伦斯基这时问道,“对去年十二月在西安发生的那件事,你们怎么看?张学良逮了蒋介石,但是又留了他的命。那是什么道理呢?……”
「さあ、………何か、新聞に書いてあっただけではなさそうな気がしますけれども、………」
“这个……我觉得不像是报纸上所说的那样简单……”
貞之助は政治問題の中でも国際間の出来事に関しては相当に興味を感じており、新聞や雑誌に書いてある程度の知識は持っているのであるが、どんな時にも決して傍観者の態度から一歩も出たことはなく、時節柄、うっかりしたことを口走って係り合い13になっては詰まらぬと云う警戒心が強いので、取り分け気心の知れない外国人の前などでは、何も意見を云わないことに極めていた。が、母国を追われて漂泊しているこの人達に取っては、こう云う問題は一日も捨てて置けない自分達の死活問題なのであろう、それから暫く、彼等の間だけで議論がつづいたが、ウロンスキーが一番その方面の消息に通じ、何かしら主張めいたものを持っているらしく、他の人達は大体に於いて聞き役に廻っていた。彼等は貞之助達のために努めて日本語でしゃべったが、ウロンスキーは少し話が込み入って来ると露西亜語を使い、キリレンコが時々それを貞之助達に訳して聞かせた。「お婆ちゃん」も一廉の論客で、男達の云うことを大人しく聴いてばかりはいず、盛に議論を上下したが、熱して来ると彼女の日本語はいよいよ支離滅裂になり、日本人にも露西亜人にも理解出来ないものになるので、
贞之助对于政治问题尤其是国际事件颇感兴趣,报纸和杂志登载的那些知识他也知晓,但是,他任何时候也不从旁观者的态度超越一步。这年头稍不留心说漏了嘴受到牵连可不值得,贞之助很有戒心,特别是在互不知心的外国人面前,他决定不再发表任何意见。但是,对于这些被逐出祖国、漂泊异域的人来说,这些都是一天也不能置之不问的生死攸关的大问题。他们几个俄国人继续谈论了一会,而以渥伦斯基对这些消息知之最详,似乎还很有些什么主张,其他人都落得听他说。为了让贞之助他们能够听懂,他们尽量讲日语,渥伦斯基说到复杂的问题时就讲俄语,基里连科便随时充当翻译。老太太也是一位了不起的评论家,不光是老老实实地倾听男人们的谈话,还积极参与争论,说得起劲时,她的日语就更加支离破碎。日本人也好,俄国人也好,都不懂她说些什么。
「ママチカ、露西亜語で云いなさい!」と、キリレンコが注意した。
“妈妈奇卡,请您说俄语吧。”基里连科提醒她。
そして、どう云う切掛けでそうなったのか貞之助達には分らなかったが、論議はいつの間にか「お婆ちゃん」とカタリナの親子喧嘩にまで発展して行った。何でも「お婆ちゃん」が英吉利の政策と国民性とを攻撃し出したのに対して、カタリナが躍起になって反対しているらしいのであった。カタリナに云わせると、自分は露西亜に生れたのだが、国を追われて、上海に来て、英吉利人の恩恵を受けて成人したのである。英吉利の学校は私に学問を教えてくれた、而も月謝など一文も取りはしなかった、私は学校を出て看護婦になり、病院で月給を貰うようになったが、それもこれも皆英吉利のお蔭である、その英吉利がどうして悪いことがあろうか、と云うのであるが、「お婆ちゃん」に云わせると、お前はまだ歳が若いからほんとうのことが分らないのだ、と云うのである。親子は次第に激昂して蒼白な顔色になって行ったが、好い塩梅に兄やウロンスキーの仲裁で、座が白けない程度にぷすぷす燻っただけで終った。
贞之助他们没弄明白,不知因何缘故,这场议论演变成了老太太和卡塔莉娜之间的口角。似乎是老太太攻击英国的政策和国民性,而卡塔莉娜奋起反驳。卡塔莉娜认为,自己虽然出生于俄国,却被赶出祖国流亡到上海,受英国人的恩惠长大成人,英国人的学校教育了她,从未收她一文钱学费,学校毕业后又当上护士,在医院拿上工薪,这一切都是托英国的福,那个英国有何不好呢?而老太太却说:“你还年轻,不了解事实的真相。”母女俩渐渐争得激烈起来,甚至脸都白了,幸好有哥哥和渥伦斯基出来调停,没到索然扫兴的程度,一场争斗刚刚冒烟便平息了。
「ママチカとカタリナ、いつも英吉利のことで議論します。わたしほんとうに困りますね」と、済んでしまってからキリレンコが云った。
“妈妈奇卡和卡塔莉娜经常为英国的事争论不休,真使我苦恼!”母女争吵平息后,基里连科说。
貞之助達は、それからもう一度次の間に席を改めて、ひとしきり雑談やトランプに時を過して、又もう一度食堂の方へ呼ばれた。が、日本人側に関する限り、最早や如何なる御馳走も受け付けないで、専らボリスの胃袋を肥やす結果に終ったが、それでも酒だけは、貞之助が最後まで奮闘してキリレンコやウロンスキーと太刀打ちをした。
后来,贞之助他们又改而坐到隔壁房里,闲聊一会,玩了一阵扑克,不一会,又被请进餐室。可是,几个日本人纵是山珍海味也吃不下了,只得去填博里斯的肚子。尽管如此,唯有喝酒贞之助没有认输,与基里连科和渥伦斯基一决雌雄,奉陪到底。
「気イ付けなさい、あんた足もとがふらふらやわ。………」と、漸く十一時過ぎになって、暗い田圃の中の路を帰途に就きながら幸子は云った。
“可得注意呀,你走路都摇摇晃晃的了……”幸子叮嘱贞之助。这时已过了十一点,他们已踏上归途,正走在暗黑的田间小路上。
「ああ、この冷たい風がええ気持や」
“嗬,这凉风吹在脸上真舒服呀!”
「ほんまのとこ、さっきはあたし、どうなるか思うたわ。カタリナだけしかいえへんし、いつ迄たっても食べるもんも飲むもんも出てけえへんし、お腹はますます減って来るし、………」
“真的。先前那会儿,我真不知道会怎么样,只有卡塔莉娜在家,都到什么时候了,吃的喝的都没影儿,肚子也越来越饿……”
「そこへさしていろいろなもん出されたんで、つい卑しん坊14してしもた。―――露西亜人云うたら、何であない大食いやねんやろ。飲む方やったら負けへんけど、食う方やったらとても敵わんわ」
“正好在这时候,各种各样食物摆出来了,结果我们都成了饿鬼。俄国人怎么那么能吃呢?喝酒我并没有输给他们,吃东西我远不是他们的对手。”
「そいでも、みんなで呼ばれに行ったげたのんで、お婆ちゃん喜んではったらしいわ。露西亜の人は、あんな小さな家にいたかてお客するのんが好きやねんな」
“咱们大家应邀去了,老太太好像很高兴。俄国人住在那么小的房子里还喜欢请客。”
「あの人等、やっぱりあないしてるのんが淋しいて、日本人に交際求めてるねんで」
“他们过的那种日子毕竟寂寞,所以愿意和日本人交往。”
「兄さん、あのウロンスキー云う人なあ、―――」と、二三歩あとの暗闇から妙子が云った。「あの人、気の毒な事情がおますねんで。何でも若い時に恋人がおましてんけど、革命でお互に居所知れんようになってしもてん。―――それから何年か立って、その恋人が濠洲にいてる云うことが分ったのんで、あの人、濠洲まで訪ねて行きやはりましてん。そしたら、やっと居所が知れて、会えたことは会えたけど、直きその恋人が病気になりやはって、死んでしもたんで、それから一生操立てて、独身通してはりますねん」
“姐夫,那个渥伦斯基呀,”妙子跟在后面两三步远,在黑暗中说,“有过一段不幸的经历呢。据说年轻的时候有过一个恋人,十月革命爆发使两个人失去了联系。过了好多年,他才知道他的恋人到澳洲去了,他又追寻到澳洲,费尽周折才找到了她的住地,见面倒是见面了,但是,没多久他的恋人就生病去世了。从此他就抱定独身主义,为她终生不再结婚。”
「成る程なあ、そう云えば確かにそんな感じする人や」
“怪不得了,听你这么一说,感觉他确实是这样的人。”
「濠洲で一時苦労しやはって、鉱山の坑夫にまでなってんけど、後で商売して、お金儲けはって、今では五十万円から持ってはりまんねん。カタリナの兄さん、あの人から幾らか資本出してもろてるらしいねんわ」
“在澳洲,他很苦了一阵子,甚至当过矿工,后来做买卖发了财,现在少说也有五十万块钱的财产。卡塔莉娜哥哥的生意,好像请他投资了一些钱。”
「おや、何処かで丁子が匂うてる。―――」と、別荘街の、生垣つづきの路へ這入ると幸子が云った。「あーあ、まだ桜が咲くまでには一と月あるねんなあ、待ち遠やわ」
“哎呀,哪儿的丁香花儿开了。”走到别墅街,路旁是连绵不断的篱笆,幸子说,“哎,还得等一个月樱花才开,好难等呀!”
「わたし、待ち遠ごぜえます」と、貞之助が「お婆ちゃん」の口真似をした。
“我也细(是)等得不耐烦了。”贞之助模仿着老太太的腔调说。
Footnotes
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募る: [動ラ五(四)] ますます激しくなる ↩
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お水取り:3月1日至14日在奈良东大寺二月堂举行修二会的法事 ↩
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ガード (girder): [名] 道路をまたいで架け渡した、鉄道線路の通る橋 ↩
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だらりの帯:日本妇女系腰带的一种方式,带端长垂 ↩
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ペインテックス (paintex): [名] 油性顔料の一つ ↩
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別嬪: [名] 美しい女性 ↩
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狐につままれた: 前後の事情がさっぱりわからず、ぼんやりする ↩
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羽左衛門:指十五世的市寸羽左卫门,歌舞伎演员 ↩
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件: [名] 前に述べた事柄を、読者や聞き手がすでに承知しているものとして、さし示す語 ↩
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胡麻塩: [名] 黒いものと白いもののまじったもの ↩
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ちゃんぽん: [名・形動] 2 種類以上のものをまぜこぜにすること ↩
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ツァルスコエセロ:俄罗斯圣彼得堡近郊,沙皇御用离宫庭园区域 ↩
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係り合い: [名] 他人の事件に関係して、罪や損害、迷惑などを受けること ↩
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卑しん坊: [名] 食い意地が張って、むやみと食べたがること ↩