谷崎潤一郎: 细雪(上) 七

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谷崎潤一郎: 细雪(上) 七
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first published:『中央公論』1943年1月号・3月号
audio: https://www.youtube.com/watch?v=KAKyT9d_-tc&t=3s
desc: 在大阪船场坐拥百年老店、历史底蕴深厚的莳冈家,鹤子、幸子、雪子、妙子四姐妹交织出百态人情。小说如华美画卷,循着四季流转,细致描绘出昭和十年间关西上流社会的日常光景。

三女雪子是四姐妹中容貌最为出众之人,婚事却屡屡未果,年过三十依旧独身。幸子夫妇为此忧心不已、四处奔走,性格沉默寡言的雪子却对每一门亲事都无意应允,岁月便这般缓缓流逝。

「ちょっと、中姉なかあんちゃんまだやろか。―――」二人はさっきから門のところに待っているのに、幸子がなかなか出て来そうもないので、「―――もう二時になるがな」と、妙子は運転手が扉を開けて立っている方へ寄って行った。

“喂,二姐还在打电话吗?” 姐妹俩早在大门前等候,可是幸子却迟迟未见出来。“快到两点了。” 妙子说着,走向司机已经打开的车门前。

「えらい長い電話やなあ」

“这电话真够长的。”

「まだよう切らんのんかいな」

“怎么还不挂断呢?”

「切ろう思うても切らしてくれはれへんのんで、気が気やないねん」雪子は又しても他人事のように可笑おかしがりながら、「悦ちゃん、お母ちゃんに云うといで。―――電話ええ加減にして早よいらっしゃいて」

“恐怕是欲挂不能,正急着呢。” 雪子又像是事不关己似的感到可笑,“小悦,你去和你妈说,叫她少说几句,快点来!”

「乗ってよか、雪姉ちゃん」 と、妙子は扉に手をかけながら云ったが、

“我们上车吧,雪姐。” 妙子拉开车门让雪子。

そう云う礼儀は正しく守ることにしている雪子が、「待ってよう」と云ったきり応じないので、

“等等吧。” 一向谨守礼仪的雪子只是漫应着。

自分も仕方なく車の前に止った。そして悦子が奥へ駈け込んで行ったのを見ると、「井谷さんの話のこと、聞いたで」と、運転手の方へ聞えないように云った。

妙子无奈也只好站在车前。这时,已见悦子向屋里跑去。为了不让司机听见,妙子压低声音对雪子说:“井谷女士说媒的事儿,我听说了。”

「そうか」

“是吗?”

「写真も見せてもろたで」

“照片也给我看了。”

「そうか」

“是吗?”

「雪姉ちゃん、どう思うてるのん」

“雪姐,你认为怎么样呢?”

「写真見ただけで分るかいな」

“光看照片怎么知道呢?”

「そやよってに、会うてみたらどうやのん」

“就是嘛,那就见见面吧?”

「………」

「折角云うて来てくれはったのんに、会うのんいやや云うたら中姉ちゃんが難儀するがな」

“人家一番好意来说媒,如果说面都不愿意见,二姐也为难呀。”

「そうかて、そないかんならん理由あるやろか」

“话是这样说,可是,有什么理由要这么急呢?”

「ま、きっとそんなこッちゃないやろか云うててんけど、………」そこへどたどたと足音がして、

“嗬,二姐说了,你一准儿会这样说,不过……”这时,她们听见呱嗒呱嗒的脚步声,幸子向这边走来了。

「あ、ハンカチ忘れたわ、誰か持って来て。ハンカチハンカチ」と、はみ出した長襦袢の袖をそろえながら、幸子が門口へ飛んで出た。「お待ち遠さん」

“啊,我忘了带手帕了,谁给我拿来?手帕、手帕!” 幸子一边整理着露出来的长衬衣袖子,向门口匆匆走来,“让你们久等了。”

「長いなあ、ほんまに」

“这电话真长。” 雪子说。

「そない云うたかて、何と言訳したらええのんやら、………今やっと切ったとこやがな」

“是够长的,不过,我真不知该怎么解释……好不容易才挂断了。”

「まあ、ええ、その話後で聞こ」

“哎呀,好了,这事儿以后再讲。”

「早よ乗りいな」と、雪子の尾について妙子が云った。

“快上车!” 妙子接着雪子的话催促道。

幸子の家から蘆屋川の停留所までは七八丁と云うところなので、今日のように急ぐ時は自動車を走らせることもあり、又散歩がてらぶらぶら歩いて行くこともあった。そして、この三人の姉妹が、たまたま天気の好い日などに、土地の人が水道路すいどうみちと呼んでいる、阪急の線路に並行した山側の路を、余所よそ行きの衣裳を着飾って連れ立って歩いて行く姿は、さすがに人の目を惹かずにはいなかったので、あのあたりの町家の人々は、皆よくこの三人の顔を見覚えていて噂し合ったものであったが、それでも三人のほんとうの歳を知っている者は少かったであろう。幸子には悦子と云うものがあるので、そんなに隠せはしない筈だけれども、その幸子さえどうしても二十七八以上には見えず、まして嫁入前の雪子はせいぜい取っていても廿三四、妙子になると十七八の少女に間違えられたりした。だから雪子などは、本来ならばもう「お嬢さん」だの「とうちゃん」だのと呼ぶのには可笑しい年頃なのだけれども、誰もそう呼んでいて奇妙に思う者はなかったし、又三人ながら派手な色合や模様の衣裳がよく似合うたちなのであった。それは衣裳が派手であるから若く見えると云うのではなくて、顔つきや体つきが余り若々しいために派手なものを着なければ似合わないと云うのが本当であった。貞之助は、去年この姉妹に悦子を連れて錦帯きんたい橋へ花見に行った時、三人を橋の上にならべて写真を撮ったことがあって、その時んだ彼の歌に、―――

从幸子家到芦屋川车站有七八百米距离,像今天这样时间紧迫就乘车去,有时她们也会悠闲地信步走去。这条傍山大路和阪急线铁路并行,当地人称之为水道路。偶尔,在天朗气清的日子里,三姐妹沿着这条路迤逦而行。她们穿戴时兴的服饰,款款而行,风姿绰约,无怪乎惹人瞩目。住在这一带的人,无不熟悉她们的面容,而且还多有议论,却很少有人确知她们三人的真实年龄。幸子有了悦子这么一个孩子,照说她的年龄容易猜度,然而幸子看来无论如何也不过二十七八,更何况未婚的雪子,充其量也不过二十三四,妙子更不用说,总被误以为只有十七八岁。因此,雪子姐妹这么大年龄还被以 “姑娘” “小姐” 相称,不免有些好笑,但是谁都不认为这样称呼有何不当。同时,她们三人非常适合穿着色调鲜艳、花样时尚的衣裳,并非她们穿着华丽而显得年轻,而是因为容貌和体态洋溢着青春之美,必须穿戴华美方为相称。去年,贞之助和她们姐妹一道带着悦子去锦带桥观赏樱花,三人并排在桥上照了一张相片。当时,贞之助吟咏和歌一首:

美しき姉妹おとどい三人みたり居ならびて写真とらすなり錦帯橋の上、

姐妹三丽人,锦带桥上留倩影,花映镜中春。

と云うのがあったが、全く、この姉妹はただ 徒 に似ていると云うのとは違って、それぞれ異なった特長を持ち、互に良い対照をなしながら、一方では紛う方なき共通点のあるところが、見る人の目にいかにもよい姉妹だと云う感を与えた。先ず身の丈からして、一番背の高いのが幸子、それから雪子、妙子と、順序よく少しずつ低くなっているのが、並んで路を歩く時など、それだけで一つの見物なのであるが、衣裳、持ち物、人柄、から云うと、一番日本趣味なのが雪子、一番西洋趣味なのが妙子で、幸子はちょうどその中間を占めていた。顔立なども一番円顔で目鼻立がはっきりしてい、体もそれに釣り合って堅太りの、かっちりした肉づきをしているのが妙子で、雪子はまたその反対に一番細面の、なよなよ1とした痩形であったが、その両方の長所を取って一つにしたようなのが幸子であった。服装も、妙子は大概洋服を着、雪子はいつも和服を着たが、幸子は夏の間は主に洋服、その他は和服と云う風であった。そして似ていると云う点から云えば、幸子と妙子とは父親似なので、大体同じ型の、ぱっと明るい容貌の持ち主で、雪子だけが一人違っていたが、そう云う雪子も、見たところ淋しい顔立でいながら、不思議に着物などは花やかな友禅ゆうぜん縮緬ちりめん2の、御殿女中式のものが似合って、東京風の渋い縞物などはまるきり似合わないたちであった。

一般姐妹只是徒然相似,而这三姐妹则各有特长,交互辉映。另一方面,她们又确有共同之处,任何人一看便知这是极好的三姐妹。首先是身材,幸子最为高挑,然后是雪子、妙子,高度按顺序稍稍递减。她们联袂而行,便是一道亮丽的风景线。她们的衣着、饰物、气质各有千秋,最具日本趣味的是雪子,颇有西洋风度的是妙子,而幸子介乎二者之间;妙子是圆圆的面庞,五官轮廓分明,身材丰满,均匀适称,雪子则与之相反,脸型稍长,体态婀娜纤细,幸子则取二人之长于一身;服装上,妙子穿西装的时候为多,雪子总爱穿和服,幸子则在夏天多穿西装,其他季节穿和服;论长相,幸子和妙子大体像父亲,属于同一类型,面容明朗,只有雪子与众不同,看上去面容清寂。但她有个奇妙之处,并不宜于穿那种东京风味的素雅衣着,却适穿颇具贵族侍女情调的、绣上图画的华丽绉绸和服。

いつも音楽会と云えば着飾って行くのに、分けても今日は個人の邸宅に招待されて行くのであるから、精一杯めかしていたことは云うまでもないが、折柄の快晴の秋の日に、その三人が揃って自動車からこぼれ出て阪急のフォームを駈け上るところを、居合す人々は皆振り返って眼をそばだてた。日曜の午後のことなので、神戸行の電車の中はガランとしていたが、姉妹の順に三人が並んで席に就いた時、雪子は自分の真向うに腰かけている中学生が、含羞はにかみながら俯向うつむいた途端に、見る見る顔を真っにして燃えるように上気して行くのに心づいた。

参加一般音乐会,尚且是盛妆前往,更何况今天是应邀赴私人邸宅,不待言,她们更是尽心竭力修饰打扮。这是个秋高气爽的艳阳天,当这三姐妹一齐走出汽车、踏上阪急电车的站台时,一下子便把所有在场者的目光吸引过来了。因为是星期天,开往神户的电车里空空荡荡。她们依次并排就座,瞅见雪子正对面有个中学生,腼腆地低头而坐,眼见得他那两颊泛起红晕,渐渐地竟像火烧一般。

Footnotes#

  1. なよなよ:[副]力がなくて弱々しいさま

  2. 友禅縮緬:友禅是日本代表性手绘防染染色技法,江户前期由京都扇绘师宫崎友禅斋开创;縮緬是日本传统高级真丝绉织物

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永雏多氢菲
∴さて····どこへ行こうか?
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