谷崎潤一郎: 细雪(上) 八
first published:『中央公論』1943年1月号・3月号
audio: https://www.youtube.com/watch?v=QXz1txCP2tc
desc: 在大阪船场坐拥百年老店、历史底蕴深厚的莳冈家,鹤子、幸子、雪子、妙子四姐妹交织出百态人情。小说如华美画卷,循着四季流转,细致描绘出昭和十年间关西上流社会的日常光景。
三女雪子是四姐妹中容貌最为出众之人,婚事却屡屡未果,年过三十依旧独身。幸子夫妇为此忧心不已、四处奔走,性格沉默寡言的雪子却对每一门亲事都无意应允,岁月便这般缓缓流逝。
悦子はままごとにも飽きてしまうと、お花に云いつけて二階の部屋から帳面を持って来させて、洋間で宿題の綴方を書いていた。
悦子玩够了 “过家家”,叫阿花从二楼的房间拿来作业本,在西式房间里写作文。
いったいこの家は大部分が日本間で、洋間と云うのは、食堂と応接間と二た間つづきになった部屋があるだけであったが、家族は自分達が団欒をするのにも、来客に接するのにも洋間を使い、一日の大部分をそこで過すようにしていた。それに応接間の方には、ピアノやラジオ蓄音器があり、冬は煖炉に薪を燃やすようにしてあったので、寒い時分になると一層皆が其方にばかり集ってしまい、自然そこが一番賑かであるところから、悦子も、階下に来客が立て込む時とか、病気で臥る時とかの外は、夜でなければめったに二階の自分の部屋へは上って行かないで、洋間で暮した。二階の彼女の部屋と云うものも、日本間に西洋家具の一揃が備えてあって、寝室と勉強部屋を兼ねるようにしてあったのだけれども、悦子は勉強するのにも、ままごと遊びをするのにも、応接間ですることを好み、いつも学校用品やままごとの道具をそこら一杯散らかしているので、不意に来客があったりすると、よく大騒ぎをすることがあった。
这幢住宅大部分为日本式房间,西式房间只有客厅、餐厅相连的两间。合家团聚、接待宾客都使用西式房间,一天的大半时光都在这里度过。而且客厅里摆着钢琴、收音机、留声机,冬天壁炉中烧着木柴,寒冷的日子里,大家更是成天聚集在这里,自然是最热闹的处所。除非楼下来客拥挤,或是因病躺在床上,悦子白天里很少到二楼去,整天窝在这间房里。她楼上的那间房是日本式的,却摆着西式家具,兼作卧室和学习室,但悦子不论学习、玩 “过家家”,总喜欢在客厅里,学习用具和玩具往往扔得四处都是,每当来了不速之客,总要弄得大家手忙脚乱地收拾。
夕方、表のベルが鳴ると、悦子は鉛筆を放り出して迎えに出たが、約束のお土産の包を提げて応接間へ這入って来た雪子のあとから、自分も飛んで這入りながら、
入夜时分,听见大门铃响,悦子丢下铅笔迎了出去。雪子手上拎着临走时说好的礼物走进了客厅,悦子跟在她后面跑进来。
「見たらいかんよ」と、慌てて帳面をテーブルの上に伏せた。そして、「お土産、見せて」と、直ぐその包を引ったくって、中の玩具を長椅子の上にならべた。
“这个不准看!” 她说着慌忙把作业本扣在桌子上,“礼物呢,让我看看!” 说着就把礼物包拿过来,打开后把里面的玩具摆在沙发上。
「有難う、姉ちゃん」
“谢谢了!”
「このことやろ」
“是这个东西吧?”
「ふん、これやわ、有難う」
“嗯,是这个,谢谢!”
「もう綴方書けたのんか」
“作文写好了吗?”
「いかん、―――いかん、―――」悦子は帳面を取り上げると、両手でひしと胸に抱きしめるようにしながら向うの方へ飛んで行った。「―――これ、ちょっと訳があるねん」
“不,不准看!” 悦子说着拿起作业本,紧紧抱在胸前,跑到客厅那头去了,“这可是有原因的。”
「何やのん」
“什么原因呀?”
「うふふふふふ、―――これなあ、姉ちゃんのことが書いてあるねん」
“嘻嘻嘻,因为里面写了二姨的事。”
「書いてあったかてええ。見せなさい」
“写了也不要紧,给我看呀。”
「後で、―――後で見せる。今はいかんねん」
“等一会儿,等一会儿给你看,现在不行。”
悦子はその綴方は「ウサギノミミ」と云う題で、姉ちゃんのことがちょっと出て来るのだと云った。そして、今見られるときまりが悪いから、自分が寝たあとでゆっくり見て、間違っているところがあったら直しておいてほしい、自分は明日の朝早く起きて、学校へ行く前に清書1するからと云うのであった。
悦子说这篇作文题为 “兔子的耳朵”,里面写了点二姨的事。现在就让二姨看怪不好意思的,等自己睡后让二姨慢慢儿看,为她改正错误,明天她早一点起床,上学前再誊清。
雪子は幸子たちがどうせ映画館か何かへ廻って、帰りがおそくなることが分っていたので、夕飯を済ますと悦子と一緒に風呂に漬かって、八時半頃に寝室へ上った。悦子は幼い児のわりに余り寝つきがよくない方で、寝台に這入ってから二三十分の間、何かしきりに興奮してしゃべり続ける癖があるので、彼女を無事に寝かしつけると云うことが一と仕事になっているのであるが、雪子はいつも、こうして悦子を寝かしつけておしゃべりの相手になりながら自分も眠る。そしてそのまま寝通してしまうこともあり、一と寝入りしてから、悦子を起さないようにそっと自分だけ起きて、寝間着の上に羽織を引っかけて降りて来て、ひとしきり幸子たちと茶飲み話をすることもある。どうかすればそれに貞之助も加わって、チーズに白葡萄酒が出たりして、めいめいが一杯ずつぐらいは相手をしたりもする。が、ときどき肩を凝らす雪子は、今夜もひどく凝って来て寝られないので、まだ幸子たちが帰るのには間があると思ったけれども、ちょうどその間にあの綴方を見て置いてやらなければと、好い塩梅に眠ったらしい悦子の寝息をうかがいながら起きて、枕もとの電灯のスタンドの横に置いてあるさっきの帳面を開けて見た。―――
雪子知道,幸子他们难免要看场电影什么的,回家一定很晚了。吃过晚饭,她和悦子一起泡澡,八点半左右就上了二楼寝室。悦子虽是小孩,却很不容易入睡,上床以后二三十分钟,总是兴奋不已地讲话,所以哄她安静入睡倒成了一桩重要工作。雪子经常打发悦子躺下,一边和她聊天,一边自己也睡下,有时一觉睡到天亮,有时睡了一阵,为了不弄醒悦子,自己又蹑手蹑脚地爬起来,在睡衣外面披上和服外套,下楼和幸子她们谈话、喝茶。有时贞之助也参与进来,端出干奶酪就白葡萄酒,每人喝上一杯。雪子偶尔肩膀酸疼,这天晚上疼得厉害,难以入睡。她想幸子他们还得过一阵才回家,正好趁此机会看看那篇作文。她听见悦子呼呼睡得正香,便起身翻开那个放在枕旁台灯下的作业本,看了起来。
ウサギノミミ
兔子的耳朵
私ハウサギヲカツテヰマス。コノウサギハアル人ガ「オヂヤウチヤンニサシ上ゲマス」トイツテ、モツテキテクレタウサギデス。私ノ家ニハ犬ヤネコガヰマスカラ、ウサギハベツニシテ、ゲンカンニオイテアリマス。私ハマイ朝学校ヘ行ク時ニ、キツトソノウサギヲダイテ、ナデテヤリマス。
我在养兔子,有个人说 “送只兔子给小姐” 就拎来了。因为我家养了狗和猫,我就把兔子单独放在大门旁。每天早晨我去上学时,总得把它抱一抱,摸一摸。
コノ前ノ木エウ日ノコトデシタ。朝学校ヘ行ク時ニゲンカンヘ出テミマシタラ、ウサギノミミガ、一ツダケピント立ツテヰテ、一ツハヨコニタオレテヰマシタ。私ハ「オヤ、オカシイナ、ソツチノミミモ立テナサイ」トイヒマシタケレドモ、ウサギハシランカオシテヰマス。私ハ「ソンナラ私ガ立テテ上ゲヨウ」トイツテ、手デ立テテヤリマシタガ、手ヲハナスト、スグマタパタリトタオレテシマヒマシタ。私ハ「ソンナラ私ガ立テテ上ゲヨウ」トイツテ、手デ立テテヤリマシタガ、手ヲハナスト、スグマタパタリトタオレテシマヒマシタ。私ハネエチヤンニ、「ネエチヤン、アノウサギノミミヲ立テテ下サイ」トイヒマシタノデ、ネエチヤンハ足デウサギノミミヲツマンデ、立テテオヤリニナリマシタ。シカシネエチヤンガ足ヲオハナシニナルト、ソツチノミミハマタパタリトタオレテシマヒマシタ。ネエチヤンハ「オカシナミミデスネ」トオツシヤツテ、オワラヒニナリマシタ。
这是上个星期四的事了,早晨去上学出大门时,我看了看兔子。嗬!兔子的一只耳朵竖着,另一只却耷拉着。我命令它:“哎呀,真奇怪,把那只耳朵竖起来!” 但是兔子不理睬我。我说:“那我来帮你竖。” 就用手去扶那耳朵,可是,只要一松手,耳朵马上又倒下去了。我对二姨说:“二姨,请把兔子的耳朵竖起来!” 二姨用脚夹着兔子耳朵,它就竖起来了。可是,二姨的脚一松开,那只耳朵又倒下去。二姨说:“多奇怪的耳朵呀!” 说着她就笑了。
雪子は慌てて、「ネエチヤンハ足デウサギノミミヲ………」とある「足デ」の二字を鉛筆で消した。
雪子看完,连忙用铅笔把 “二姨用脚夹着兔子耳朵” 一句中 “用脚” 两个字画掉了。
悦子は学校でも綴方はよく出来る方なので、この文章なども巧く書けていた。雪子は自分も字引を見ながら、「オカシナ」を「ヲカシナ」に、「タオレ」を「タフレ」に、「シランカオシテヰマス」を「シランカホシテヰマス」に2直しただけで、外には何処も文章として間違ったところはないように思ったが、当惑したのはこの「足デ」の処置であった。彼女は「ネエチヤンハ足デ」から以下「タオレテシマヒマシタ」までを次のように訂正した。――― ………ネエチヤンモウサギノミミヲツマンデ、立テテオヤリニナリマシタガ、ネエチヤンガソノミミヲオハナシニナルト、マタパタリトタフレテシマヒマシタ。………「足デ」の代りに「手デ」とするのが一番簡単であったけれども、実際あの時は足でしたのに違いないので、子供にを書かせてはならないと考えた結果、いくらか曖昧に取れるように、こう書き直したのであったが、これが自分の知らないうちに学校へ持って行かれて、先生に読まれでもしていたらと思うと、彼女は心の奥の方でヒヤリとした。そして、それにしても飛んだところを悦子に書かれてしまったのが、何だかひとり可笑しくもなって来るのであった。
在学校里,悦子的作文也属优等,这篇文章也写得很好,雪子查了查字典,改正了三处写错了的假名,其余处处符合作文的要求,唯一难以处理的是 “用脚” 二字。最终,雪子把 “二姨用脚” 到 “倒下去” 那几句改成:“……二姨夹着兔子耳朵,它就竖起来了。可是,二姨一放开那只耳朵,它马上又倒下去……” 把 “用脚” 改成 “用手” 当然是最为简单的办法,可当时确实是用脚拨弄的,雪子考虑到不应教孩子写假话,结果就修改成这样模棱两可了。雪子想到,如果自己不知情,悦子拿到学校里让老师看了,可就糟了。雪子心里激灵了一下,转而一想,这种不雅的动作被悦子写进作文了,又不由得独自笑了起来。
この「足デ」の由来を物語るとこうなのである。
这个 “用脚” 的来由是这样的。
蘆屋の家の隣家、と云うよりは背中合せの庭つづきになっている家に、半年ほど前からシュトルツと云う独逸人の一家が移って来て住んでいた。両家の庭の境界には目の粗い金網の垣が繞らしてあるだけだったので、悦子は直きにシュトルツ氏の子供たちと顔見知りになり、最初のうちは金網を隔てて、動物が互の臭を嗅ぎ合うように鼻を寄せつけて睨み合っていたが、間もなく双方から金網を越えて出入りし始めた。独逸人の子は上がペータアと云う男の子、次がローゼマリーと云う女の子、下がフリッツと云う男の子で、一番兄のペータアが見たところ十か十一、ローゼマリーが悦子とちょうど同じぐらいの年恰好をしていたけれども、西洋の子供は大柄であるから、実際の歳はもう一つ二つ下であるらしかった。悦子はその兄妹たち、分けてもローゼマリーと仲好しになって、毎日学校から帰って来ると、庭の芝生へ誘い出して遊んだ。ローゼマリーは悦子のことを「エツコ、エツコ」と呼んでいたが、誰か注意する者があったと見えて、間もなく「エツコさん、エツコさん」と呼ぶようになり、悦子はローゼマリーのことを、親や兄弟たちが呼ぶ「ルミー」と云う愛称を使って、「ルミーさん、ルミーさん」と呼んでいた。
芦屋这个家的院子和邻家院子相连。半年前,隔邻搬来了一户姓舒尔茨的德国侨民。两家院子仅隔一张稀疏的铁丝网,悦子很快就和舒尔茨家的孩子认识了。一开始,双方像动物一样隔着铁丝网互相嗅嗅鼻子、瞪瞪眼睛,没过多久,他们就穿越铁丝网常来常往了。这个德国家庭最大的孩子,是个叫佩特的男孩,其次是个女孩,叫罗斯玛丽,最小的男孩叫弗里茨。佩特看上去有十岁或十一岁,罗斯玛丽看似和悦子年龄不相上下,但是西方小孩个头大,实际年龄可能小一两岁。悦子和他们兄妹特别是罗斯玛丽很要好,每天从学校一回来,都要邀她一起到院子里草坪上玩耍。罗斯玛丽直呼悦子之名,后来似乎有人提醒过她,不久就改口叫 “悦子小姐” 了。悦子则像她的父母兄弟一样,以其爱称 “露米” 称她为 “露米小姐”。
ところで、シュトルツ氏の家にはジャアマンポインタア3種の犬と、欧羅巴種の全身真っ黒な猫とがいたが、その外に、裏庭の方に箱を作ってアンゴラ兎を飼っていた。悦子は犬や猫は自分の家にも飼っているので珍しくはなかったけれども、兎は珍しいので、よくローゼマリーと一緒に餌をやったり、耳を持って抱き上げたりしていたが、やがて自分もほしくなって、兎を飼ってくれるように母にせがんだ。幸子は動物を飼うのはよいが、扱い馴れないものを飼って死なしてしまうと可哀そうであるし、ジョニーと鈴でも好い加減手がかかるのに、そこへ又兎が来ては餌をやるだけでも厄介であるし、第一、ジョニーと鈴に食い殺されないように囲っておくと云っても、この家にはそう云う適当な場所がないしするので、躊躇していると、出入りの煙突掃除の男がこれをお嬢ちゃんに上げてくれと云って、何処からか兎を一匹持って来た。尤もアンゴラ兎でないただの兎であったが、真っ白な、きれいな兎ではあった。悦子は母たちと相談して、結局犬や猫から隔離するには玄関の土間が一番安全だと云うことになって、そこに置いて飼うことにしたが、兎はただ赤い眼を見開いているだけで、何を話しかけてもまるきり手答がないので、犬や猫とは大分工合が違うなあと云って、大人たちは皆可笑しがった。そしてどうしても犬や猫のようには人情が添わず、人間とは全く関係のない、何かピクピクした奇妙な存在であると云う感じしか湧かなかった。
舒尔茨家的狗,是德国短毛猎犬,猫也是欧罗巴种的,全身纯黑,另外,在后院做了个木箱,饲养安哥拉兔。悦子家里也养着狗和猫,并不觉得稀罕,唯独珍爱兔子,经常和罗斯玛丽一起喂兔子,有时还拎着兔子耳朵抱着玩儿。不久,她自己也想养兔子了,就缠着母亲要买兔子。幸子认为养动物是可以的,但是喂养从没养过的动物,如果弄死了又觉得可怜。再说家里为喂好狗狗约翰和猫咪铃铃,已是颇费周章了,如果再加一只兔子,光是喂食就够麻烦的。更何况为了不让约翰和铃铃咬死兔子,还得找个地方圈养,但家里没有合适的地方,所以一直犹豫不决。这时,一个常来清扫烟囱的男人,不知从哪里拎来了一只兔子,说是送给小姐的。这只兔子不是安哥拉兔,是普通品种,但全身雪白,非常漂亮。悦子和母亲她们商量,终于决定在大门口的土间圈养兔子,这样可以安全地和狗、猫隔离。悦子说,无论自己和兔子说什么,它只是睁开通红的眼睛,毫无反应,与狗和猫大不相同呢。大人们都感到可笑。无论如何,兔子不像狗和猫那样通人性,只觉得它是一种奇妙的、和人类毫无关系的、惊惶不安的生物。
悦子が綴方に書いたのはこの兎のことなのであった。雪子は毎朝、悦子を起して朝飯の世話をしてやり、鞄の中を調べた上で学校へ送り出してやってから、もう一度寝床へ這入って温まるのであるが、その日は晩秋の寒さが沁みる朝だったので、寝間着の上に羽二重のナイトガウンを羽織り、鞐も掛けずに足袋を穿いたまま玄関まで送って出ると、悦子がしきりに兎の一方の耳を持って立てようとしていた。そして、いくら立てても其方の耳が立たないので、「姉ちゃん、やってみてえな」と云った。雪子は悦子を遅刻させないために、早く手伝って立ててやろうと思ったけれども、そのぷよぷよした物に手を触れるのが何となく無気味だったので、足袋を穿いている足を上げて𧿹の股に耳の先を挟んで摘み上げた。が、足を放すと、直ぐ又パタリと兎の横顔の上へその耳が垂れて来るのであった。
悦子的作文写的就是这只兔子。雪子每天早晨叫醒悦子,照料她吃早餐,检查书包,送她上学,然后又钻进被窝,暖一暖身子。那天时令已是深秋,早晨寒气沁人肌肤。雪子在睡衣外再披上纺绸长袍,穿着布袜,袜扣也没扣,把悦子送到大门口。悦子一个劲地扶兔子耳朵,却怎么也竖不起来,悦子说:“二姨,你来扶扶看。” 雪子担心悦子迟到,想快点帮她竖起兔耳朵,但是又不太愿意用手碰那软乎乎的东西,于是抬起穿着布袜的脚,用拇指开叉处夹住兔子耳朵尖,把它竖起。但是,脚刚放下,耳朵又立刻倒伏在脸上了。
「姉ちゃん、何で此処いかんのん」悦子は明くる朝、綴方が直されているのを見ると云った。
“二姨,这里为什么不行?” 第二天早晨,悦子看了雪子改过的作文问道。
「いややわ、悦ちゃんは。足でした云うこと書かんかてええがな」
“不行呀,不写 ‘用脚夹着’ 也可以。”
「そんでも、足でしたやないの」
“可你不是用脚夹的吗?”
「そら、手で触うたら気味が悪いよってに、―――」
“哟,那是因为用手去碰它,怪不是滋味儿。”
「ふん」と云ったが、腑に落ちないらしい顔つきで、「そんなら、その訳書いたらええやないの」
“嗯。”悦子还是一副茫然不解的神情。“把这个理由写上不就得了吗?”
「そうかてそんなけったいな恰好したこと、書けますかいな。先生が読まはったら、えらい行儀の悪い姉ちゃんや思やはるがな」
“可是,那样奇怪的动作怎么能写?你老师读了会认为二姨举止不佳。”
「ふん」悦子はそれでもまだよく呑み込めないらしかった。
“哦。” 悦子答应着,但似乎还未完全明白。